スケジュール見積もり能力とは?

新人エンジニアが最初に身につけたい力

はじめに
エンジニアとしてプロジェクトに関わる上で、スケジュール見積もり能力は避けて通れないスキルです。

僕自身も最初は見積もりを完全に外してしまい、苦い思いをしました。でも失敗を通して見積もりの考え方を学ぶことで、自分の実力やタスクの規模を把握できるようになり、業務が格段にやりやすくなったと実感しています。

この記事では、実務で学んだ「スケジュール見積もり力の鍛え方」を紹介します。

工数を数値で見積もる理由

スケジュールを見積もるとき、最初に意識すべきなのは「定量的に見積もること」です。

MD(Man-Day)や MM(Man-Month)で見積もるクセをつけるのが第一歩。

なんとなくの感覚だけで「3日くらいでできそう」と言うのではなく、「自分の生産性 × 作業規模 = 工数」という式で計算することが大切です。

生産性(Step/MM)の出し方


🔧 実績ベースで推定する

過去の開発実績を振り返り、「何Stepのコードを書くのに何MMかかったか?」からまず目安を出します。

ただし、前回と同じにはなりません。言語や難易度、経験値も変わるからです。

👇 修正すべき2つの視点:

1.自分の成長目標
 → たとえば「前回より生産性を20%アップさせたい」と目標を明示すると、成長の成果が可視化できます。
  

2.今回のタスクの難易度
 → 設計書や類似機能を「実物で確認」して、自分なりに難しさを予測。

規模(Step)の見積もり方


こちらも「実物を見る」ことが重要。

  • 類似の機能
  • 上位設計書
  • 既存のソースコードやテスト仕様書

こういった資料をもとに、「今回はこれくらいのボリュームがありそう」と判断していきます。

💡 最初は当たらなくてOK。“なぜ外れたか”を分析して、精度を上げていくことが最大の学びです。

成果物ごとの見積もりで実現性をチェック

定量的に工数を見積もったら、次にやるのは「それ、本当に可能?」という感覚でのチェックです。

🔍 成果物一覧を作成しよう!

  • 成果物は「ファイル単位(Excel・クラスなど)」で明確に
  • 完了状態(テスト実行・データ出力など)を明示する

そして、見落とした成果物があればすぐ報告!

隠して残業するよりも、「なぜ見落としたか」を共有し、次に活かす方が100倍自分のためになります。

精度を上げるために

推定値 × 推定値 の掛け算で出した工数は、不確実性が高いです。

だからこそ、“経験と勘”という別の視点から再評価することが必要です。

  • 割り当てた工数に対して「感覚的に多すぎる?少なすぎる?」をチェック
  • 必要があれば、再計算や成果物の見直しを行う

そして何より重要なのは、

なぜ誤差が出たのか?次にどうすれば防げるのか?
これを考え続けることです。

まとめ:見積もりの“ズレ”は成長の種!

新人のうちは見積もりが外れるのは当たり前。

でも、そこで落ち込む必要はありません。

「どうしてズレたのか?」を分析し、次の見積もりで精度を上げる。
その積み重ねが、5年後にフリーランスとして活躍するあなたを作っていきます。

近道はないけど、成長の実感は確実に得られます。

今回はスケジュール見積もり能力について説明しました。
どれも重要なポイントですが、一番は自分の見積もりが外れた場合の原因分析・課題設定です。
最初は未経験なので見積もりは必ず外れます。
開発を重ねるごとに精度をどれだけあげられるかが、優秀なエンジニアとそうでないエンジニアの違いです。
近道はなく、課題に対する原因対策を考える続けることを忘れないでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました